2012年05月18日
「民主党政権継続」そして「小沢復権」は、中国の対日戦略に適う
かねてから「小沢待望論」なるものの根拠について、そのあいまいさを感じている。しかし、中国からの観点で見れば、なんとなく見えてくるものがある。
アメリカのオバマ大統領。台湾の馬英九政権。日本の民主党への政権交代。これは、中国が望んだシナリオだったことは良く知られている。
さすがにアメリカのオバマ大統領は、中国の覇権主義に覚醒し、初期の姿勢を転換して厳しく対応している。しかし、台湾と日本は完全に中国に呑み込まれてしまっている。
台湾では、経済攻勢で一時の潤いを感じたか、中国に対する警戒心が薄れたのか、馬英九氏が再選された。中国にとっては、組みし易い台湾が、続くことになる。
日本では、政権交代前から危惧されていたとうりになった。民主党政権になってからの、日本の対中後退外交は、悲惨の一字であり、アジア諸国の信頼を裏切り続けている。
今となっては、中国がいつ尖閣諸島に上陸するのか、それを本気で心配する事態となっている。第一、中国が「自国の核心的利益」といっているのに対して、日本も「自国の核心的利益」といえばいいものを。
「東シナ海のガス田開発は、日本の核心的利益」「尖閣諸島は、日本の核心的利益」。その決意表明こそ、アジア諸国の信頼に繋がることであり、アメリカの同盟に答えることでもある。
日米安保があるから中国は尖閣に手が出せない、ではない。アメリカが来なくても「自国を守る」という姿勢がなくて、誰が本気で一緒に戦ってくれるものか。アメリカの軍人が気の毒ではないか。やる気のない外国のために、自国民の血を流せといえる訳などないではないか。
民主党は解散しないはずである。負ける選挙をして、政権を手放すはずなどない。結果的に、中国が願う日本政府が続くことになる。
こんな時の「小沢待望論」は、中国の対日戦略に加担するようなものである。外交が混沌としている今、その元凶的人物に「アメリカにものが言えそうだから」などという「たわごと」で、権力を与えてはならないのである。敵と味方(敵性国家と同盟国)の区別がつかないようでは、国のリ−ダ−は失格である。
これは、裁判とか控訴とかの問題が全くなくても、同じである。中国の好む人物を立てるような、そんな暢気な時ではない。

